「天之真名井」と書いて、「あめのまない」と読む。
「雨、飲まない」と言っているようで、何だかおかしな感じになるが、
ウチの近所にある、女人厄除祈祷の社「市比賣神社」の御神水。
週に一回、ポリタンクで汲ませていただいている。
ホームページの説明によると、
落陽の七名水の一つに数えられ、
当社神宝天目椀「天之八塩(あめのやしお)」で汲み出された
「若水(わかみず)」を、歴代天皇の産湯に用いられたという伝承が残る。
現在も名水として茶会、花展・書展等に用いられる。
また、絵馬を掛け、「天之真名井」のご神水を飲んで手を合わせると、
心よりの願い事が一つだけ叶うと伝えられる。
とのこと。確かに茶会で使われるだけあって、くせがなく軟らかい(気がする)。
少なくとも、水道水を飲む気にはなくなる。
と、ここで少しだけお茶の話。
日本茶を美味しく入れるのに適しているのは、「微酸性の軟水」と言われている。
酸性が強過ぎると、酸っぱくなり、水色(すいしょく)は薄くなる。
硬度が高過ぎると、お茶の成分、カテキンやカフェインと反応して味が淡白になり、
香りも減少して、濁った水色となってしまう。
日本の水は、ほぼ「微酸性の軟水」。
水道水には塩素が含まれているので沸騰させなければならないが、
何のことはない、自分の国のお茶を入れるのに適しているのは、自分の国の水なのだ。
そんなわけで、宇治茶を飲むことの多い我が家には、地元の水が欠かせない。
あめのまない、のまないわけにはいかないのである。

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