2014年9月1日月曜日

フィールド


やはり、観るより、実際にプレイする方が好きなのだ。

ブラジルW杯の影響もあって、しばらく観る側に回ってしまっていたが、
この週末、久しぶりのフルコートのサッカーの試合に出場して、改めてそう思った。
集まったのは、ボクより年上、オーバー40のメンバーで、
対戦した相手チームは、こちらより平均年齢がさらに高かった。
日本代表がW杯に出場することなど、夢のまた夢という時代にサッカーを始めた
オジサンたちが、8月の最後の土曜日に芝の上でボールを追ったのだ。

我々の試合を眺めていたのは、地元のクラブチームの子たちと思われる
揃いのプラクティスシャツを着た小・中学生だった。彼らの目には何が映っていたのだろう?

「我々/彼ら」と、線を引くつもりはないが、サッカーを取り巻く環境は大きく変化した。
彼らは、日本代表がW杯に5大会連続で出場している時代の子たちなのだ。
我々と違って、世界のトップ選手のプレイを、テレビやネットで手軽に観ることができるのだ。
すべての子たちとは言わないまでも、日本代表や海外の有名クラブでのプレイを
「かなり具体的に」目指しているのだろう。実際、我々の試合後、グラウンドに出た
彼らの練習や、そこで見せるスキルの数々は、オジサンたちが小僧だった頃とは
比較にならないほどレベルの高いものであった。

しかし、あまり楽しそうには見えなかった。気のせいだろうか?

良くトレーニングされていることは分かったが、全員、同じようなボールタッチに見えた。
パスのタイミングや、ディフェンスの仕方にも、個性が感じられなかった。
もちろん、我々の世代が個性的なプレイをしていたなどと言うつもりはない。
良いコーチによる、良い指導を、良い態度で受けているのだろうな、と感じた。
あまり楽しそうに見えなかったのは、それがルーティンのメニューだったからかもしれないし、
あるいは、弱まってきたとはいえ、まだしっかりとした日射しのせいだったかもしれない。

彼らは、我々のような年齢になっても、同じようにサッカーを続けているだろうか?

高いレベルに到達しようという目標のある時期を過ぎて、
自分の思うようにプレイできないという幻滅や失望を経ても、
いま自分が立っているフィールドを楽しむという、
ただそれだけのモチベーションで、ボールを追うことができるのだろうか?

…まあ、そんな疑問を持ってしまうことが、歳を取るということなのだろう。
そんなことを気にしているうちは、あまり楽しめていないのだろう。

「やはり、観るより、実際にプレイする方が好きなのだ」と、
言い切れる自分でありたいものだ。

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