2015年1月26日月曜日

いちごが届く。


兵庫県の農業改良普及センターの方から、いちごが届いた。

神戸市北区の「大沢(おおぞう)ファーマーズマーケット」に登録されている
エコファーマーの「すまいるふぁーむ藤本」さんが生産されたものだった。
7、8年前に仕事で訪れただけなのに、たびたび旬の果物をお送りいただき、
ひたすら恐縮している…と、いただいたままも何なので、少し「いちご」について考えてみた。



いただいた「いちご」は、「おいCベリー」(左)と、「章姫(あきひめ)」(右)の二種類。

すまいるふぁーむ藤本」さんのホームページには、それぞれの説明がある。
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「おいCベリー」の特徴は、その名の通り、ビタミンCが多い事。
市販品種で最もビタミンCが多い「さちのか」の1・3倍です。
7粒で1日分のビタミンCが摂取できるそうですよ。
真っ赤な見た目も、とってもかわいらしいいちごです。

「章姫」は、細長くつりがね型をした鮮紅色が特徴のいちごです。
酸味はほとんどなく、甘く、やわらかい果肉も人気の秘訣です。
大粒でたべやすく、赤ちゃんからお年寄りまで、一度食べたら忘れられない いちごです。
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「章姫」は食べたことがあったが、「おいCベリー」は初めてだった。
調べてみると、前者は1992年、後者は2010年に品種登録されたもの。
より消費者の(あるいは流通関係者)のニーズに合わせて、
日々、新しい品種に取り組むことが求められているのだろう。
消費する側の人間には、分からない大変な努力があるに違いない。

言うまでもなく、農作物は「商品」だ。商品である以上、生産者・生産地は、
「ブランド力」を高めようと、ターゲットに受け入れられる新品種の開発に取り組む。
(より甘く、より大きく、より色目のあるものへ)
福岡の「あまおう」は、贈答品としての人気を集め、
それを追う栃木は「スカイベリー」という高級品種を市場に送り出す。
マーケットとしては健全な競争なのだろうが、
人気ブランド以外の商品は、値を下げざるを得ない。

生産の現場である農家の方や、彼らをサポートし、アドバイスをする立場の
農業改良普及センターの方の取り組みを思うと、口にするいちごを
ただ単に「いちご」と呼んで良いものか?とすら思ってしまう。

それにしても、日本人はなぜ、いちごが好きなのだろう?
(生食での消費量は、世界一と聞く)

艶やかな赤い果実と、鮮やかな緑のヘタのコントラスト。
口に含むのに程よい大きさがポイントなのだろうか。
見た目や大きさだけではないだろう。
林檎や梨のように、切り分ける必要もなく、
ぶどうのように、種を気にしながらたべる必要もない。
果物狩りの中でも、いちご狩りの注目度は特に高い。
ハウスの中で収穫するという気候に左右されない点が良いのか。
食感も含めて、いちごが受け入れられる理由はいくつも挙げられそうだ。

しかし、ここであらためて「ブランド」というものに立ち戻る。
もっと噛み砕いていうと「買いたいという気持ち」を考える。

売場に数多く並ぶいちごから、どの「商品」を選ぶか。
品種で?価格で?もしくは、そのバランスで?
そこに生産地、生産者の個性、あるいはその情報は基準にならないか?
流通の発達から、鮮度の違いはそれほど問題にならないとしても、
「何を買う」から、「どこの誰から買う」といった基準が、
もっと持ち込まれても良いように思う。

食品そのものの安全性は、もちろんのこと、
生産者がどれだけ環境のことを考え、生産に取り組んでいるか。
どれだけ「好ましい」産地・生産者であるか。
ありていに言えば、ファン作りになるのかもしれないが、
(贔屓にしたくなる、応援したくなる産地・生産者があっても良い)
商品の品質向上と同時に、生産者と消費者の関係性も変われば良いなと。
旬のいちごを味わいつつ、あらためて感じた次第である。

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