打合せで立ち寄ったとあるスペースの窓際で見かけた「ピールアート」
金沢にお住まいの才田春光さんという方の作品だ。
才田さんのホームページでは、「ピールアート」をこのように説明している。
「果物の美しい再生」
果物や野菜の皮(ピール)を主な素材としたクラフトです。 ピールは「果皮」という意味ですが、もうすこし広くとらえると、「包んだり支えたりして命を守っているもの」として受けとめることができます。そう考える ことで仲間が増えてきました。ミカンやリンゴ、バナナの皮はもちろん。豆の鞘、卵の殻、ブドウの軸も仲間入りです。
果物の皮は女性に似ています。果肉をしっかりいだきながら、艶やかに香り、実る姿は自信に満ちた女性そのものです。わが子ともいえる果肉が巣立っ た後、残された果皮は子育て以外のことに挑戦し始めます。一人の女性として自由に姿を変え、第二の人生を謳歌するのです。
果実はとても個性的です。似てはいても同じものはありません。そして創作過程は子育てそのものです。放任も過保護も決して良い結果を生みません。 常に対話しながら成長を見守ります。まるで母親がわが子を見つめるように・・
―人は果肉をおいしく食べて、体を育む。
そして、果皮とたのしく遊んで、心を育む。
やがて、果肉と果皮は土に還り、次の命を育む―
自然のサイクル、命の循環の中での「一期一会」。清々しい香りに包まれながらの創作は、感性の扉をゆっくり開いてくれます。ピールアートは、ありのままの美しさを見つめ、果実(命)のすべてを生かそうとするので、「命を見つめるアート」とも言えます。果皮が最初の役目を終えたあとの、もうひとつの生き方の提案、連想ゲームです。そしてゲームの終わりは大地に還ること。ピールアートは幼い頃のままごとの延長線上から生まれ、そして 今、 「大人のままごと」になった。
なかなか素敵な説明だと思う。一人でする「手遊び」ではなく、
他の誰かを家族を見立る「ままごと」としているのがいい。
「創作過程は子育てそのもの」という捉え方が女性らしい。
アートの定義には色々あるけれど、
対象を何かに見立てながら向き合うという姿勢は、
共通するものだろうし、ここまで言語化できているのが素晴らしいなと。

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